全国統一防火標語:火の用心 ことばを形に 習慣に

応急手当の方法

心肺蘇生法

勇気をもって駆け寄って下さい ~あなたの勇気が命を救う

心肺蘇生法とは

私たちは、いつ、どこで、突然のけがや病気におそわれるかわかりません。
特に、日本では年間約5~6万人もの方が心臓突然死で亡くなっています。
いままで元気にしていたのに、突然、心臓や呼吸が止まってしまう場合があります。
そんな人を救うためには素早く「119番通報」し、「胸骨圧迫(心臓マッサージ)」と、口から肺に息を吹き込む「人工呼吸」をする必要がります。
下の図は、心臓と呼吸が止まってからの救命の可能性と時間経過を示しています。
心臓と呼吸が止まってからの救命の可能性と時間経過
この図から分かるように、その場に居合わせた人が救命処置を行った場合、明らかに救命の可能性が高いことが見られます。
救急車が119番通報を受けてから現場に到着するまでの間、勇気をもって救命処置を実施して下さい。

胸骨圧迫のみの心肺蘇生法

心肺蘇生法は「胸骨圧迫」と「人工呼吸」を組み合わせてします。しかし、最近の研究では、成人の突然死の場合、胸骨圧迫を絶え間なく続けることが重要であるとことがわかってきました。
したがって口をつけることに抵抗があったり、人工呼吸が難しい場合は胸骨圧迫だけでもいいので実施することが大切です。

救命の連鎖とは

救命の連鎖上記の図にあるようにの四つの輪で成り立っており、救命の連鎖(四つの輪)が途切れることなく素早く繋がることで救命効果が高まります。

心停止の予防

たとえば、
正常な呼吸をしていない人をそのまま放置しておくと、死に至ります。
「ただ救急車を待つ」のではなく、「救急車を待つ間に、その場で一刻も早く心肺蘇生法を行って下さい」
それをするのは、その場に居合わせた「あなた」です!
みなさん勇気を持ってまず駆け寄って下さい。
そして、その手を差し伸べて下さい。

心肺蘇生法(一次救命処置)

あなたの目の前で、突然人が倒れたら

 あなたは何をしてあげられますか?

 
 
 
                   
1.一次救命処置のの流れ(PDF)
2.もし倒れている人がいたら(PDF)
3.AED到着後の手順(PDF)
4.一次救命処置の年齢比較(1) (PDF)
5.一次救命処置の年齢比較(2)(PDF)

異物除去

異物除去が必要となる窒息の特徴と症状は下記があげられます。

  • 多くは食事中や玩具で遊んでいる時に発症します。
  • 突然喋れなくなったり、息を吸えなくなります。息が吸えたとしても「ヒーヒー」「ゼーゼ」ときこえる時があります。
  • 顔色が悪くなり、時として唇が紫色になるときがあります。

傷病者に反応(意識)がある場合

窒息と思えば、「喉がつまったの?」と尋ね、まず、「咳」をさせて下さい。声が出せず、うなずくようであれば窒息と判断し、ただちに行動しなければなりません。119番通報を誰かに頼むとともに、ただちに以下の方法で異物が取れるか、傷病者の反応がなくなるまで異物除去を行います。
1 腹部突き上げ法
  • 傷病者を後ろから抱えるように腕を回します。
  • 片手で握りこぶしを作り、そのこぶしの親指側を傷病者のへそより上で、みぞおちの十分下方に当てます。
  • その手をもう一方の手で包むように握り、すばやく手前上方に向かって圧迫するように突き上げます。傷病者に反応(意識)がある場合 腹部突き上げ法
 
 
 
 
2 背部叩打法(はいぶこうだほう)
  • 背中を叩きやすいように傷病者の横や後ろに回ります。
  • 手の付け根で肩甲骨の間を力強く、何度も連続して叩きます。
傷病者に反応(意識)がある場合 背部叩打法(はいぶこうだほう) 傷病者に反応(意識)がある場合 背部叩打法(はいぶこうだほう)
 
 
 
 
 
 ポイント
  • 妊婦(明らかに下腹が大きい場合)や過度な肥満者に対しては、腹部突き上げ法は行ってはいけません。背部叩打法のみを行って下さい。胸部突き上げ法も効果的であるといわれています。
  • 横になっている、あるいは座っている傷病者が自力で立ち上がれない場合は、背部叩打法を行います。
  • 腹部突き上げ法と背部叩打法の両方が実施できる場合で、どちらか一方を行っても効果がない場合、もう一方を試みます。異物が取れるか反応がなくなるまで、二つの方法を数回ずつ繰り返して続けます。
  • 腹部突き上げ法を行った場合、腹部を痛めている可能性があるので、行ったことを救急隊に伝えて下さい。また、異物が取れた場合も医師の診察を受けて下さい。
【注意】~乳児の場合
  • 背部叩打法と胸部突き上げ法を実施します。乳児には腹部突き上げ法を実施してはいけません。
  • 背部叩打法は、まず救助者の片腕の上に乳児をうつぶせに乗せ、手のひらで乳児の顔を支えながら、頭部が低くなるような姿勢にして突き出します。もう一方の手の付け根で、背中の真ん中を異物が取れるか反応がなくなるまで強く叩きます。
  • 胸部突き上げ法は、片方の腕に乳児の背中を乗せ、手のひら全体で後頭部をしっかり持ち頭が下がるように仰向けにし、もう一方の手の指2本で胸の真ん中を力強く数回連続して圧迫します。心肺蘇生のさいの胸骨圧迫を腕に乳児を乗せて行う要領です。

傷病者の反応(意識)がない場合

反応がない場合、あるいは反応があって応急手当てを行っている途中にぐったりして反応がなくなった場合には、ただちに心肺蘇生法を開始します。
  • 心肺蘇生法を行っている途中で、口の中に異物が見えた場合は、異物を取り除きます。
  • 口の中に異物が見えない場合は、異物を探すのに時間を費やすことはせず、心肺蘇生法を繰り返します。
傷病者の反応(意識)がない場合

止血法

目的

人間の全血液量は、成人で体重の13分の1から14分の1(約7~8%)で、体重60kgの成人では約5リットルの血液があると言われています。体内の血液量の20%を急速に失うと『出血性ショック』という重い状態になり、急激に30%以上の血液を失うと生命の危険が大きくなります。このため、成人でも1リットルの血液を急に失うと出血性ショックとなり、1.5リットルの出血では生命が危険にさらされます。したがって、止血処置はこれらの生命の危険を防止するためにおこないます。
※出血性ショックとは・・・!?
体の内外に多量の出血があると、全身に血液の循環が悪くなり、ショック状態となります。
  • 目はうつろとなる止血法
  • 無気力、無表情となる
  • 顔色は蒼白で冷汗をかく
  • 呼吸は浅く速い(不規則)
  • 脈拍は弱く速い
  • 口の渇きや吐き気がある
  • 唇は紫色か白っぽい
  • 皮膚は青白く、冷たい
 

注意点

  • 止血の手当をおこなうときは、感染防止のため血液に直接触れないようにします。
  • 口の中や、口の近くからの出血の場合は口の中に血液が流れ込まないような体位にします。
  • 止血手当をおこなった部位は、原則として高く保ちます。
  • 意識のある傷病者には、話しかけて安心させるように努めます。
  • きず口に当てているガーゼ等に血液がにじんできた場合は、ガーゼを交換するのではなく、上から新しいガーゼを乗せていきます。

出血の種類

(1)動脈(どうみゃく)性出血
真っ赤な血液が噴き出すように出血するのは、動脈性の出血です。血管が細くても真っ赤な血液が脈打つように噴き出します。大きな血管では、瞬間的に多量の血液を失って出血死のおそれがあります。緊急に応急手当を必要とします。
(2)静脈(じょうみゃく)性出血
赤黒い血液がわき出るように出血するのは、静脈性の出血です。太い静脈からの出血では放っておくと短時間でショックに陥ります。
(3)毛細血管(もうさいけっかん)性出血
にじみ出るような出血は、毛細血管からの出血です。指の先を少し切ったり、転んですりむいたようなときの出血は、毛細血管性です。

直接圧迫止血法

直接圧迫止血法
1 出血部位を確認します。
2 出血部位を圧迫します。
  • 出血している部位に、きれいなガーゼやハンカチ、タオルなどを直接当て、その上を手で圧迫します。
  • 大きな血管からの出血の場合で、片手で圧迫しても止血しないときは、両手で体重を乗せながら圧迫止血します。
ポイント
  • 止血の手当を行うときは感染防止のため血液に直接触れないように、できるだけビニール製やゴム製の手袋またはビニール袋を使用します。
  • 出血を止めるために手足を細い紐や針金で縛ることは、神経や筋肉を損傷するおそれがあるので行いません。
  • ガーゼなどが血液で濡れてくるのは、出血部位と圧迫位置がずれているか、圧迫する力が足りていないことがありますので、しっかりと出血部位を圧迫します。
  • 傷口に当てているガーゼなどに血液がにじんできた場合は、ガーゼを交換するのではなく、上から新しいガーゼを当てていきます。

搬送法

傷病者の搬送は、応急手当のあとにおこないます。傷病者に苦痛を与えず、安全に搬送することが大切です。

注意点

  • 傷病者を搬送する前に、必要最低限の応急手当をおこないます。
  • 傷病者を搬送するときは、移動することなどを説明し、声をかけながら傷病者に協力してもらいます。
  • 搬送中は、傷病者に急な変化がないか注意しながら搬送します。

徒手(としゅ)搬送法

徒手搬送は、担架等が使用できない場所での傷病者の搬送や、事故現場から安全な場所へ緊急に移動させるための搬送の手段です。徒手搬送は、慎重におこなっても傷病者に与える影響が大きいので、必要最低限にとどめ、また最終の手段として考えます。
  • ひとりで搬送する方法
徒手(としゅ)搬送法 背部から後方に移動する 徒手(としゅ)搬送法 背負って搬送する
背部から後方に移動する
傷病者の後ろから、わきの下に 手を入れ抱きかかえるように起こし、片方の腕を持ち、お尻をつ りあげるように搬送します。
背負って搬送する
傷病者を背負い、膝の後ろから手を入れて、傷病者の腕を持ちながら搬送します。
徒手(としゅ)搬送法 横抱きで搬送する 徒手(としゅ)搬送法 毛布やシーツを使って搬送する
横抱きで搬送する
小児・乳児や小柄な傷病者は、横抱きで搬送します。
毛布やシーツを使って搬送する
毛布やシーツで全身を包み込み、 両肩を浮かすようにひっぱり、搬送します。
  • 2名で搬送する方法
2名で搬送する方法 傷病者の前後から抱える 2名で搬送する方法 手を組んで搬送する
傷病者の前後から抱える
1名は背中側を抱え、もう1名は傷病者の足を抱え、2名で同時に持ち上げ、足側から進んで行きます。
手を組んで搬送する
傷病者の左右に向かい合い、進む方にある手をお互いに組みそこに傷病者のお尻を当て、後ろからわきの下を抱えて座らせるようにして搬送します。
※お互いに歩調を合わせて、傷病者の動揺がなるべく少なくなるようにします。
傷病者の首が前に垂れないように注意してください。
  • 3名で搬送する方法
3名で搬送する方法 3名で搬送する方法
傷病者の頭側にある膝を立てて、3名の手が、すべて交互になるように手の位置を決め、3名が同時に傷病者を持ち上げ、一度膝の上に傷病者を乗せ、立ち上がって足側から搬送します。

応急担架作成法

応急担架作成法
毛布での作成法
毛布の両端を中心に向かって固く丸めていき、毛布の中央は傷病者が乗る幅だけ残しておきま す。4人以上で丸めた毛布の端を持って搬送し ます。

毛布と棒での作成法

応急担架に使う棒として利用できる長さ(180~200cmくらい)の棒等で、人間を乗せても安全な強度の棒2本と毛布等を準備します。
毛布と棒での作成法 毛布と棒での作成法
1)広げた毛布の3分の1の所に棒を置きます。 2)その棒を包むように毛布を折ります。
毛布と棒での作成法
毛布と棒での作成法
3)折り返した毛布の端にもう1本の棒を置き、その棒を包み込むように残りの毛布を折り返します。

棒と衣服での作成法

棒と衣服での作成法 棒と衣服での作成法
棒2本と5着以上の上着を準備します。上着の袖口のボタンと第1ボタンを外します。
両手で棒の端を持ち、腰を深く曲げます。上着が裏返しになるようにして、棒の方向に脱がせます。これを繰くり返します。
※ボタンがある衣服の場合、傷病者にボタンが当たらないように注意してください。

保温

保温とは、本人の体温を保つことで、悪寒(おかん)、体温の低下、顔面蒼白、ショックなどの症状がみられる場合に、毛布等により身体を包んで体熱の放散や急激な体温の低下を防止することをいいます。

注意点保温

  • 保温をすることで、傷病者に圧迫感を与えないようにします。
  • ショック症状や低体温が見られる場合は、十分に保温をおこないます。
  • 衣類が濡れている場合は、脱がせてから保温をおこないます。
  • 下が地面やコンクリートなどの場合は、下に毛布等を厚めに敷きます。

骨折

骨折に対する固定
固定は、骨折または骨折の疑いがある傷病者の移動や動揺によってさらに症状が悪くなるのを防いだり、苦痛をやわらげるためにおこないます。

注意点

  • 骨折の疑いのあるときは、骨折しているものとして扱います。
  • 傷病者を移動する前におこないます。
  • 傷病者は、激しい痛みがあるので丁重に扱います。
  • 骨折があるか確認する場合は、痛がっているところを動かしてはなりません。

骨折の症状

  • 激しい痛みがある。
  • 部位を圧迫すると激しい痛み。
  • 変形している。
  • ギーギーという音がする。
  • 腫れや皮下出血(内出血)がある。

固定のしかた

  • 固定するときは、原則として骨折部分の上下の関節が動かないように固定します。
  • また、原則として傷病者がしている姿勢のまま固定します。
  • 協力者がいれば、骨折しているところを支えてもらいます。
  • 副子を当て、三角巾などで固定します。
    (1)腕の骨折                              (2)下腿の骨折
固定のしかた 固定のしかた 固定のしかた

副子として代用できるもの

板・雑誌・新聞紙・木の枝・つえ・傘・ものさし・スキー板・ ストック・座布団・毛布・バスタオル・ダンボール・えんぴつ ・わりばし・アイスキャンディの棒など?※新聞紙や雑誌などは何部か重ねておこなうと、より効果的です。
 

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