全国統一防火標語:守りたい 未来があるから 火の用心

餅などでの窒息事故にご注意を!

食べ物を喉に詰まらせる窒息事故は、日常的に発生します。これからの時期、特に多いのが餅の喉詰めです。もし家族が餅や食べ物などを喉に詰まらせたら、どのように対応したらよいのか。また、注意する点を紹介します。
市民の皆さまに正月を楽しく、安全に過ごしていただくために、本消防組合は注意喚起を行います。

1 食べ物などが喉に詰まる窒息事故の発生の内訳

本消防組合の管内では、平成31年(令和元年)から令和4年中に293件発生しています。
293件のうち、高齢者の窒息事故は253件で、全体の8割以上を占めています。それに伴う、死亡および重症者数は80人で、そのうち77人が高齢者です。その他、子どもの窒息事故(死亡を含む)も19件発生しています。

2 餅による窒息事故は1月に多い

年末から2月にかけて餅を食べる機会が多くなることから、餅による事故は、12月3件、1月11件、2月5件と、この時期に集中しています。
特に小さい子どもや高齢者は、噛む力や飲み込む力が弱いので、餅など食べる時は特に注意が必要です。

3 ものが喉に詰まった時の正しい方法は

ものが喉に詰まると気道が塞がれ、窒息してしまう恐れがあります。そのような時は、周りにいる人が、直ちに詰まらせたものを取り除く応急手当が必要です。
次のような症状がある場合、ものが喉に詰まったこと(気道閉塞)が疑われます。
・せき込んだり、苦しそうにしている。
・声を出せず、喉をつかむ動作をする「チョークサイン」
・顔色が悪い。

4 気道異物除去の方法

⑴ 背部叩打法
背中(肩甲骨と肩甲骨の間)を力強く叩き、詰まったものを吐き出させます。

⑵ 腹部突き上げ法(ハイムリック法)
相手の後ろにまわり、両方の手を脇から通し、ウエスト付近に手を回します。一方の手で握りこぶしをつくり、その親指側をへそより少し上に当てます。その握りこぶしをもう一方の手で握って、すばやく手前上方に向かって圧迫するように突き上げます。
※この方法は、乳児や妊婦、高度肥満の方には行ってはいけません。腹部突き上げ法を実施した場合は、腹部の内臓を傷めている可能性があるため、救急隊にその旨を伝え、速やかに医師の診察を受けさせてください。

5 予防策

⑴ 餅や食べ物は食べやすいように小さく切る。
⑵ お茶や汁物を飲んで、喉を潤す。
⑶ ゆっくりと噛んでから飲み込む。
⑷ 子どもや高齢者は、食事の様子を見守る。

6 消防組合からのお願い【通報時、必要に応じて「口頭指導」を実施します】

本消防組合では、通報を受けた指令課員が必要に応じて応急手当の方法をお伝えします。とっさに処置ができなくても、できるだけ早く119番通報することで救命に繋がる可能性があります。
できるだけ予防策を実践し、大事に至らないようにしましょう。

広報資料

問い合わせ先

救急課
電話:072-852-9918

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