ローソクが起因する火災
「平成25年度消防防災機器等の開発・改良、消防防災科学論文及び原因調査事例報告に関する表彰(総務省)」を受賞し、ローソクの火が飛ぶ実験映像が多くのマスコミにも取り上げられ、類似火災の防止を呼び掛けることができました。
火災概要
一般住宅内において整理ダンス上でローソクを使用中、家人の前で障子戸の一部が燃え上がったものです。燃えている状況を調べると、
- ローソク、ローソク立てに異常(転倒等)がないこと。
- 障子の燃え始まりは、ローソクの火が届かない場所であること。
- ローソク立ては前日に洗っていること。
- ローソクを使用中、家人は室内に居たこと。
- 家人が火災に気付いた時、ローソクの火は消えていたこと。
この5つの状況が確認できました。
実験概要
家人が前日にローソク立てを洗っていた状況から、 洗っていないローソク立て(水分がない状態)と、洗 ったローソク立て(水分がある状態)を使用し実験を行いました。
実験の結果によると、水分がないローソク立てでは異常な燃焼は認められませんでしたが、水分があるローソク立てを使用したローソクでは、必ずしも起こる訳ではありませんが、一定の条件が揃うと燃焼が終了するのと同時に火の点いたまま芯がローソク立てから落下、芯が飛び上がる等の現象がみられました。
※画像をクリックすると外部サイト(YouTube)に接続します。
原因概要
ローソク立ての受け皿に水分が残っている状態で使用していたことにより、ローソクの成分が反応し、火の点いた芯がローソク立てから飛び上がり、火災に至ったものであると推測しました。
類似事故の防止対策
- ローソクを灯している時は、その場を離れないで下さい。
- 用途以外に使用しないで下さい。
- 燃えやすいものの近くでは絶対に使用しないで下さい。
- ローソクの穴にあったローソク立てを使用し、できるだけ古くなったローソク立ての使用は控えて下さい。
- ローソク立てを水で洗った場合は、必ず水分を拭き取り、 すぐの使用は控え、十分に乾いてからから使用して下さい。
お問い合わせ先
警防部警防課 指揮支援調査隊
電話 072-852-9919
ファックス 072-852-9925
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