火災のときは
火事だ、そのときあなたは
火災が発生したら、すばやく的確な対応が要求されます。どんな小さな火でも一人で対応とせず、大声で周囲に協力を求めましょう。
火災を発見した場合の3原則
煙の怖さ
火元別初期消火方法
火災からの避難7つのポイント
こんなところで火災になったら
参考ページ
火災を発見した場合の3原則
早く知らせる
- 小さな火事でも一人で消そうとしない。
- 「火事だ」と大声で隣近所に助けを求める。声がでなければやかんなどをたたき異変を知らせる。
- 小さな火でも119番通報する。当事者は消火につとめ、近所の人に通報を頼む。
早く消火する
- 出火から3分以内が消火できる限度。
- 天井に火が回ったら手がつけれらない。
- 消火器や水だけでなく、座布団や毛布などで火を覆うなど、手近なものを活用する。
早く逃げる
- 天井に火が燃え移ったら、もう手がつけられない。いさぎよく避難を。
- 避難するときは、延焼を防ぐため、燃えている部屋のドアや窓を閉め、空気を遮断する
煙の怖さ
火災で一番怖いのは煙です。
煙の中では姿勢を低くして逃げましょう。
また、旅館、ホテル等の不慣れな場所で火災にあうと上手に避難できない可能性があるため、事前に避難経路の確認をしましょう。
煙は、火災の初期から大量に発生します。煙のこわさをよく知っておきましょう。
煙の進む速さは
火災が大きくなってくると煙が強く熱せられます。熱せられた煙は毎秒3~5mで勢いよく上昇します。また、横への広がりは毎秒0.5~1mです。煙には一酸化炭素や塩素ガスなどの有毒ガスが含まれているため、中毒死することもあります。
有毒ガスってどんなもの
建築材料や布団などの可燃物は火災の熱によって熱分解し、空気中の酸素などと反応してさまざまなガスが発生します。このようなガスは、吸い込むことによって死に至ったり、身体がマヒして行動不能を招く種類のものもあり、大変危険です。
また、有毒ガスは目に見えないため煙より危険が大きいのです。
火災の際には、多くの人がこのガスを吸い込むことによって死亡しています。
煙の中では姿勢を低くして逃げよう
煙や熱い空気は、上方へ上がる性質があります。そのため下の方に比較的きれいな空気が残っている可能性があるので、できるだけ姿勢を低くして避難してください。
階段の途中で呼吸が苦しくなったらコーナー部に顔を突っ込むようにして息をすると、酸素が残っている可能性もあります。
火元別初期消火方法
油なべ
あわてて水をかけるのは厳禁。消火器がないときは、濡らした大きめのタオルなどを軽く絞り手前からかけ、空気を遮断する。
石油ストーブ
真上から一気に水をかける。石油がこぼれて広がったら、毛布でおおってから水をかけて消火する。
衣類
衣類に火がついたら、転げ回って消す方法も。髪の毛の場合は化繊以外の衣類やタオルなどを頭からかぶる。
風呂場
火勢が強まる危険があるので、すぐに戸をあけるのは禁物。ガスの元栓を閉め、徐々に戸を開けて一気に消火する。
電気製品
いきなり水をかけると感電のおそれが。まずプラグを抜いて(できればブレーカーも切る)消火を。
カーテン・ふすま
カーテンやふすまなどの立ち上がり面の火が燃え広がったらもう余裕はない。引きちぎり、蹴り倒して火元を天井から遠ざけ、その上で消火を。
火災からの避難7つのポイント
- 天井に火が燃え移ったときが避難の目安
- 避難はお年寄り・こども・病人・障害者を優先
- 服装や持ち物にこだわらず、できるだけ早く避難する
- ちゅうちょは禁物。炎の中は一気に走り抜ける
頭から水をかぶり、濡れたシーツでからだ全体をおおい走りぬけるのも効果的です - 煙の中を逃げるときは、できるだけ姿勢を低くして
濡れたタオルで口と鼻をおおい、低く床をはうように脱出(階段も同じ)
室内なら壁づたいに。廊下なら中央を
ナイロン製の袋に空気を入れてかぶれば、1分半は呼吸ができる - いったん逃げ出したら、再び中には戻らない
- 逃げ後れた人がいるときは、近くの消防隊にすぐに知らせる
こんなところで火災になったら
木造住宅では
- 2階から降りられない場合は雨どいを伝わったり、シーツやカーテンをつないでロープの代用にして逃げる。
- やむなく2階から飛び降りる場合は、布団やマットレスなどクッションになるものをまず落としてからにしてください。
地下街では
- パニックに巻き込まれないように落ち着いてください。
- 壁側に身をよせて煙からすばやく逃げる。
- 避難口は60mごとにあるので、あわてずに逃げる。
- 係員の指示にしたがう。
ビルでは
- 自室から出火したら窓やドアを閉めて、他へ類焼しないようにして逃げる。
- 上の階からの出火は階段を使ってあわてず下へ逃げる。
- 下の階から出火したらすぐ外階段で逃げる。もし下に逃げられなければ屋上の風上側で救助を待つ。
参考ページ
本消防組合の防活のススメのページもチェックしてください。