不活性ガス消火設備事故発生に伴う事故防止対策
令和2年12月22日、愛知県名古屋市内のホテル駐車場で、不活性ガス消火設備の消火剤(二酸化炭素)が誤って放出され、メンテナンス工事中の作業員1名が死亡、負傷者10名を出す事故が発生しました。
事故の原因について
現在、原因究明が行われているところですが、現時点では、
- 点検時やメンテナンス工事等の際に必要とされる安全対策が取られていなかった
- さらに誤って手動起動装置を押下した
と考えられています。
平成7年にも東京都内の立体駐車場において、誤って手動起動装置を押下し、警備員2名が死亡する事故も発生しています。
本消防組合の対応
この事故を受けて、不活性ガス(二酸化炭素)消火設備を設置する事業所の安全確保や事故発生の未然防止に向け、該当する事業所の関係者に注意喚起文を手交しました。
枚方市 24事業所
寝屋川市 21事業所
同様の事故の防止のために
不活性ガス(二酸化炭素)消火設備を設置する事業所は、以下の事項に留意し、事故防止対策の徹底をお願いします。
- 誤作動や誤放出を行わせないよう不活性ガス(二酸化炭素)消火設備を熟知した消防設備点検資格者等を立会わせること。
- 作業当日の内容、工程について事業所関係者及び業者等の双方で情報共有を図ること。
- 作業前に不活性ガス消火設備の閉止弁を閉鎖し(「閉」とし)、誤操作等による消火剤の放出を防止する対策を講じていることを必ず確認すること。
- 閉止弁を閉鎖した際は、警備員を巡回させるなど、火災予防に十分に留意し、安全管理を徹底すること。
- 作業終了後は、閉止弁を開放し(「開」とし)、不活性ガス消火設備が確実に復旧したことを事業所関係者及び点検業者の双方で確認すること。
問い合わせ先
予防部予防指導課
電話 072-852-9912