全国統一防火標語:守りたい 未来があるから 火の用心

寒暖差で起こるヒートショックにご注意を!

気温も下がりはじめこれからの時期、非常に多くなるのがヒートショックによる救急出動です。寒暖差による気温の変化により、生じる不調の一つである、ヒートショックについて市民に注意喚起を実施します。

1 ヒートショックとは

ヒートショックは、暖かい室内から寒い脱衣所で着替えた後、温かい湯船につかったりするなど、急な温度変化により急激に血圧が上下することで、心筋梗塞や不整脈、脳出血・脳梗塞などの発作を起こす健康リスクのことです。
特に65歳以上の高齢者の死亡事故が多く、毎年11月から4月にかけて多く発生しています。厚生労働省人口動態統計(令和3年)によると、高齢者の浴槽内での不慮の溺死及び溺水の死亡者数は4,750人で、交通事故死亡者数2,150人のおよそ2倍です。

2 本消防組合における浴室での事故について

令和5年中の本消防組合の救急出動件数は45,715件でした。年間救急出動件数のうち、ヒートショックを含む入浴中や入浴後に発生した救急事案は615件。このうち、心肺停止を含む重篤事案が189件でした (約92%が、65歳以上の高齢者になります)

3 安全に入浴するための予防策

入浴中の事故は、持病や前兆がない場合でも起こるおそれがあります。「自分は元気だから大丈夫」と過信せず、「自分にも起きるかもしれない」という予防意識をもちましょう。これからお伝えする6つの対策を心がけてください。

⑴ 入浴前に脱衣所や浴室を暖めておく
⑵ 湯温は41度以下、お湯につかるのは10分までを目安にする
⑶ 浴槽から急に立ち上がらない
⑷ 食後すぐの入浴や、飲酒後、医薬品服用後の入浴は避ける
⑸ お風呂に入る前に、同居する家族にひと声かける
⑹ 家族は入浴中の高齢者の動向に注意する

4 注意すべき3つのポイント

(1) 入浴中にヒートショックによって心肺停止状態となると、発見が遅れ、取り返しのつかないことになる可能性がありますので、ご家族の方はこまめに声をかけましょう!
(2) お酒を飲んで入浴すると、一時的に血圧が下がりヒートショックになるリスクが大幅に高くなります。アルコールが抜けるまで入浴は控えましょう!
(3) 高血圧、心疾患、脳出血など持病のある方は特に気をつけましょう!

少しでも普段と様子がおかしいと感じたり、ぐったりとして倒れていたら、直ちに救急要請してください!

広報資料

お問い合わせ先

警防部 救急課
電話:072-852-9917

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